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ID : 6041
公開日 : 2008年 1月19日
タイトル
古紙リサイクルより、森林のリサイクルこそ
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新聞名
オーマイニュース
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元URL.
http://www.ohmynews.co.jp/news/20080119/19897
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元urltop:
なし
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写真:
 
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 再生紙と銘打った日本製紙製造の年賀ハガキが、実は1%しか古紙を配合していなかったことが発覚して以来、再生紙の偽装問題が大きくクローズアップされてきた。
 きっかけは、1月8日のTBS「ニュース23」の報道だが、その後、日本製紙以外の他の製紙会社においても、同様の古紙配合率の偽装を行なっており、さらにはこれがコピー用紙にまで拡がってきた。
 1月16日になって、日本製紙の中村雅和社長が、謝罪の会見をし、さらに古紙配合率をこれ以上上げて、かつ要求される品質を実現することは「弊社の技術レベルでは困難」と、釈明も行なっている。同主旨のことは、 同社のホームページでも報告されている。
 これを「開き直りだ」と斬って捨てるのは簡単である。だが、古紙リサイクルの問題は、果たしてそれほど簡単なことなのだろうか。古紙の配合率を高めること、さらには古紙100%の再生紙が、本当に環境にやさしいの だろうか。
 少し古いが、じつは、J-castニュースが2007年4月28日付で、「『古紙再生紙は環境にやさしい』はウソでした」という今日の事態を示唆させるような記事が載っている。
 それによると、日本製紙は2007年4月24日、「古紙100%の再生紙を廃止」する、と宣言したというのだ(参照:同社のニュースリリース http://www.np- g.com/news/news07042401.html)。理由は、古紙再生には、バージンパルプに比べ、2倍の化石燃料を要し、必ずしも環境にやさしくないからだ、という。
 確かに、古紙再生には大量のエネルギーと、水を消費し、そして漂白剤などの化学薬品も使用する。一方、バージンパルプの方は、製造の過程で抽出する液体を、製造の過程で必用とする燃料として使用することがで きる。いわば、豆を煮るのに豆殻を燃料とするようなものである。しかもその燃料は、植物由来だから、二酸化炭素の増加要因とはならない(カーボンニュートラル)。
 少なくとも製造過程においては、バージンパルプの方が環境にやさしいのである。
林業復活の方策は?(写真はイメージ、西オーストリア・ドルンビルン市郊外の森林、ロイター) 問題は森林破壊の方だ。木材の大量輸入は確かに、地球上の森林破壊につながる。一方で国内では、輸入木材の影響で価 格が下落し、林業が産業として成り立たなくなっている。結果人工林は間伐もせず荒れ放題、また間伐をしてもその間伐材は利用もされず、伐り倒したまま朽ちるにまかせている。
 そこで提案だが、この荒れ放題になっている日本の人工林をもっと活性化させ、森林全体をリサイクルさせる、というのはどうだろうか。古紙をリサイクルさせるのも1つの方法だが、もっと大きく、太陽光によって生成さ れる森林のリサイクルこそ、より理にかなっているのではないか。適度に木を利用し、適切に植林していく。この繰り返しを行なうことで、真の循環型社会を実現するのである。幸い温暖多雨の日本の風土は、森林植生に 適している。
 もちろん、林業を復活させるには、さまざまな施策が必要だろう。コストもかかるだろう。だが、古紙再生にコストをかけるぐらいなら、この林業復活の方にコストをかけるべきではないのか。
 あくまで私案であり、批判の余地も大きいとは思うが・・・。
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