ID : 541
公開日 : 2006年 3月15日
タイトル
まき銭湯消える 穴水最後の「寿湯」きょう廃業 老朽化、後継者なく
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新聞名
北國新聞
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元URL.
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20060315004.htm
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元urltop:
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写真:
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まき材、木くずと戦前から木材燃料だけで営業を続けた穴水町中心街の銭湯「寿(ことぶき)湯」=川島=が十五日、廃業する。経営者の池上定雄さん(76)は重油ボイラーを使わず、毎朝、昔ながらに木工所か
ら廃材を運び、火を焚(た)き続けた。残り少なくなった木くずで最後の湯を沸かし、妻愛子さん(70)と浴槽を清掃しながら、八十年余の店の歩みに感慨を深くしている。
奥能登の銭湯は、輪島など他市町で営業されるが、穴水町では「寿湯」を最後に灯が消える。
池上さんによると、「寿湯」は大正時代、祖父の才次郎さんが他の経営者の銭湯を買い取り、開業した。場所は当時から変わらず、経営者をさかのぼれば、始まりは明治時代とも考えられる。一九五六(昭和三十一)年に
再建した店舗や、八九(平成元)年に更新した湯釜が老朽化し、家族も後継しないため、「見切りをつけることにした」(定雄さん)。
「戦後、予科練から戻り、浴場業を継いだ。戦前、祖父や母は近隣の山林から木枝を運び、釜を沸かしたものだ。昭和二十年代、私も鉄輪の大八車でまきを運んだ。この商店街も当時は砂利道だったから苦労した」と定
雄さん。林業が栄えた木材集荷地の穴水だからこそ、木材燃料のみで営業ができたともいえる。
最近の客は、一日二十人前後。池上さん夫婦は十四、十五日、浴場を無料開放し、長年、営業できたことに感謝する。
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