ID : 5737
公開日 : 2007年 12月12日
タイトル
巨木守る?有機化合物、アスパラから合成 京大グループ
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200712120042.html
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元urltop:
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写真:
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巨木に成長するスギやヒノキ、セコイアなどの木材の中心部に存在する抗菌性のある有機化合物の一種を、アスパラガスの遺伝子から人為的に作り出すことに京都大生存圏研究所の梅沢俊明教授、鈴木史
郎助教らのグループが成功した。今週の米科学アカデミー紀要(電子版)に発表する。樹木が何千年もの間、長く生き続ける仕組みの解明の糸口になるという。
この有機化合物はヒノキレジノールと呼ばれる。ヒノキレジノールは、木の芯の部分(心材)に多い樹脂成分で、自らの防腐処理を担っている。ヒノキレジノールには同じ原子からできていながら幾何学的配置が違う2種が
あり、スギなどの針葉樹と単子葉植物で型が違う。
梅沢教授は、単子葉植物のアスパラガスを材料に、ヒノキレジノールを合成する酵素を探し、少し大きさの違うαとβという2種を発見した。αだけ、βだけだと針葉樹に見られるタイプしか作らないが、両方があると、
単子葉型を合成することがわかった。
梅沢教授は「研究成果を医薬品開発や耐久性の強い木材の育種につなげられたら」と話している。
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