ID : 5327
公開日 : 2007年 11月10日
タイトル
松くい虫被害の原因となる害虫捕獲されず
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新聞名
陸奥新報
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元URL.
http://www.mutusinpou.co.jp/news/07111102.html
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元urltop:
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写真:
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松くい虫被害を引き起こす病原体を運ぶ昆虫「マツノマダラカミキリ(カミキリ)」が今年度、津軽地方で捕獲されていないことが9日、県林政課の10月末現在のまとめで分かった。本県未発生の同被害も発見され
ておらず、同課は、国と県が昨年度に深浦町の一部地域で実施したマツの木の皆伐(防除帯)が「効を奏した」とみている。
カミキリが県内で初めて確認されたのは1995年。被害発生県の秋田に隣接する旧岩崎村(現深浦町)大間越地区で一匹見つかり、99年度以降は毎年同町内で捕獲されていた。カミキリは夏から秋にかけて活動する
ため、今年度は津軽地方で9年ぶりに捕獲ゼロとなる可能性が大きい。
ただ、県全体でみると、野辺地町松ノ木平地区で今年9月に一匹見つかった。上北地域での捕獲例は初めて。県がカミキリ調査のため設置した誘引器内で見つかり、死んだ状態だったという。
カミキリの飛来範囲は2キロ前後と言われており、県境から離れた地域で見つかったことについて同課は「車などにくっつき、そのまま運ばれてきた可能性がある」としている。
松くい虫被害に詳しい独立行政法人森林総合研究所東北支所(盛岡市)の中村克典主任研究員は「野辺地町や昨年弘前市で見つかったケースは偶発的なものと考えたほうが自然だ。被害防止対策はこれまで通り、県境
で重点的に取り組むべき」としながらも、「被害木が運搬され、全国に広まったとの指摘が以前からある。防除帯や薬剤散布で問題がすべて解決するものでなく、製材の移動にも注意を払う必要がある」と指摘している。
県は今年度、従来の巡視員による監視活動に加え、県内国有林を管理する東北森林管理局青森事務所と連携し、上空から撮影した写真を使って被害木の発見に努めている。同事務所は「早期発見、処理のため、茶褐
色に変色したマツがあったら知らせてほしい」と情報提供を呼び掛けている。
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