ID　：　477

公開日　：　2006年 3月　8日

タイトル

有紀建築設計、今夏から桐の不燃材を全国販売

新聞名

日本経済新聞

元URL.

http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20060307c3b0703n07.html

元urltop:

写真:

　

木材加工の有紀建築設計事務所（福島県会津若松市、橋本保社長）は会津産の桐（きり）を使った不燃木材を今夏から全国販売する。乾燥させた桐材を硼砂ホウ酸系の薬剤に浸し、真空状態のなかで十気圧程 度の圧力を加えながら約20時間浸透させると不燃化する。 　国土交通省による不燃木材の認定はセ氏約700度で20分間加熱した際、亀裂や穴が無いことなどが条件。有紀建築が独自に実施した実験では条件をクリアした。今年中に認定の取得を目指す。特許も出願した。 　桐は他の木材に比べ軽くて形状が安定しているのが特徴だが、これまでタンスなど一部の家具に用途が限定されていた。燃えにくい木材に加工することで、不燃サッシや防火ドア、家具など新たな需要を掘り起こす。建 築基準法や消防法などで木材の使用が規制されている地域では住宅建築材としても使える。 　木材の不燃化技術や薬剤は約1500件が国交省から認定を受けている。ただ、不燃木材として商品化されているのは主に杉や松だった。

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