ID : 5167
公開日 : 2007年 10月29日
タイトル
気仙大工のかんな一堂に 陸前高田で企画展
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新聞名
岩手日報
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元URL.
http://www.iwate-np.co.jp/kanko/f2007/f0710/f200710303.htm
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元urltop:
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写真:
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気仙大工発祥の地として知られる陸前高田市小友町の箱根振興会(佐藤文雄会長)は、同地区の気仙大工左官伝承館で、江戸時代から気仙大工が愛用してきたかんな約1000丁を集めた「気仙大工衆かんな展
」を11月4日まで開いている。日本有数の職人集団として活躍する気仙大工が大切に使い込んだかんなの数々が、現代に「匠(たくみ)の心」を伝えている。
展示したかんなは、江戸時代の天保(てんぽう)年間(1830-43年)から1970年代まで、気仙大工が愛用していた1030丁。気仙大工の技と歴史を後世に伝えようと、同市が2000年に集めて保管している。
小友地区の大工ら約40人が、3カ月かけてすべての刃を研ぎ直して展示。開会式は28日行われ、江戸時代から伝わる建て前の儀式を再現した。
一般的な二枚刃のかんなのほか、長さが1メートルもあり、材料の方を動かして使った「指し物かんな」や、障子の組子を削る「源五郎かんな」、ふすまの合わせ目からの光漏れを防ぐ凸部を削り出す「印籠(いんろう)面
かんな」、屋根などの反りを出す「反りがんな」など、珍しいかんなもそろっている。
明治から昭和にかけて作られた、刃に虎や竜などの美しい彫刻が入ったかんなも来場者の注目を集めている。
同市小友町の気仙大工で、陸前高田職業訓練校長を務める藤原出穂さん(59)は「昔からかんな掛けは大工の基本だ。電動工具などが進歩した今も、気仙大工は基本を守り伝えている」と話す。
佐藤会長も「使い込まれたかんなに込められた、気仙大工の魂を感じてほしい」と訴える。
山形市出身で、気仙大工に弟子入りしている同市気仙町の藤山彩乃さん(25)は「どれも刃が短くなるまで使い込まれ、傷みやすい『口前』の部分を自分で修理してある物も多い。昔の大工の道具を大切にする気持ち
を感じた」と話していた。
午前9時から午後4時(最終日は午後3時)まで。入場無料。31日は休館。
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