ID　：　5114

公開日　：　2007年 10月24日

タイトル

木の魅力三者三様 宮城、山形の作家合同展

新聞名

河北新報

元URL.

http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/10/20071024t75008.htm

写真:

　

宮城、山形県内で活動する３人の木工作家が、初の合同展を仙台市青葉区の三越仙台店アートギャラリーで開いている。駆使する技術が異なっているため作品はバラエティーに富み、木工の奥深さを感じさせ る。入場無料。２９日まで。
　出品しているのは、渡辺栄さん（７４）＝仙台市＝、本間潔さん（５７）＝栗原市＝、蜂谷友季子さん（２９）＝山形市＝。ケヤキや杉などを素材にした器や文机など約１００点をそろえた。
　渡辺さんの技法は、木と木を組み合わせる指物。数百年も火山灰に埋まっていた木材で作られた文箱は、独特の色の木目を見せる。
　素材を彫刻刀などで削る刳物（くりもの）作家の本間さんは、柔らかな曲面を持った鉢が特徴。蜂谷さんは、ろくろで素材を回転させて削る挽物（ひきもの）。盆などのほか、そばちょこなどの小物も展示している。
　いずれの作品も形状、木目、表面に塗られた漆が調和し、木の魅力を存分に伝える生活用品だ。
　渡辺さんは「直線はわたし、曲線は本間さん、円は蜂谷さん。技法が違う作品を並べることで、分かりやすい展示になったと思う。木製品をもっと生活の中で使って、心を癒やしてほしい」と話している。
　渡辺さんは河北工芸展顧問。本間さんと蜂谷さんは日本伝統工芸展に入選し、作品は２４日に三越仙台店で開幕する仙台展で展示される。

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