ID : 5022
公開日 : 2007年 10月17日
タイトル
熱帯林乱伐戻り対策に苦慮
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新聞名
サンパウロ新聞
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元URL.
http://www.spshimbun.com.br/content.cfm?DO_N_ID=19391
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元urltop:
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写真:
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過去三年間減少傾向にあったアマゾン地方の熱帯林乱伐が今年再びはげしくなった。連邦政府調べによるもので、マット・グロッソ州のばあいは今年六~九月間に前年同期比一〇七%増大。NGOの調べも同様にそれを
指摘する。国際相場高騰が招いた大豆栽培地拡張や長期干ばつが原因。
《環境省とNGOが聖市で法整備会議》
同期にロンドニア州で五三%の伐採面積増を見ている。アクレー州は三%と少ないが、連邦政府は対策として取り合えずマット・グロッソ、パラー、ロンドニア三州における木材伐り出しを制限する。
また、環境当局は来年から熱帯林乱伐の最もはげしかった域内三〇郡をリストアップし、監視をきびしくする。
〇八~一〇年には森林の持続的開発メカニズム(資金の伴う)を適用し、各州政府及び市役所がコントロールに参加するよう求める。
アマゾン熱帯林の乱伐面積はこの三年間、年平均三〇%の比率で低下して、連邦政府を喜ばせていたが、今年に入り様相が一変した。
過去において乱伐が最もはげしかったのは〇四年の二万七三七九平方㎞。
当局によるパラー州テーラ・ド・メイオにおける不法土地侵入防止や不法木材業者ばっこ取り締まりに見られるように、全般的に木材の違法切り出しに目を光らせた。その効果がこの三年間において見られた。
ただし、これは国際穀物、主として大豆相場の下落と時期が一致した。乱伐、その跡地に大豆を栽培する、あるいは放牧する彼らが意欲を失ったことも大きな原因である。
諸外国がアフター疫からブラジル産牛肉を敬遠したことも要因のひとつ。
ジョン・カポビアンコ環境次官は、今年は穀物相場高騰以外に、長期干ばつが北伯方面に発生している。乾燥期は、樹木切り倒し、焼き払いに絶好の機会。それが気になるという。
環境省及び、NGO代表らは一五日、森林法の改正を検討する会合をサンパウロ市で行った。これについてはすでにいくつかの法案が国会提出ずみである。
そのひとつにフレッシャ・リベイロ上院議員(ブラジル民主社会党=PSDB、パラー州)の、違法伐採地に椰子を栽培する提案がある。現行法では切り倒されたのと同じ樹種の再植を義務付ける。
なお、アマゾン調査関係のNGOには、アマゾン・人及び環境研究所(Imazon)と生命センター研究所(ICV)がある。
観測衛星経由で入手したデーターを月刊ブレチン「森林伐採警告システム」(SAD)にまとめて発表。
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