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ID : 4984
公開日 : 2007年 10月13日
タイトル
宮城・色麻町「かっぱのゆ」 木材チップの熱活用
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/10/20071013t12045.htm
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写真:
 
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宮城県色麻町は12日、町営温泉施設「かっぱのゆ」の給湯などに使用する熱の供給契約を、木材チップボイラーを設置し管理、運営する民間企業と結ぶことを決めた。原油高騰に伴う燃料費と運営コストの節 減、温室効果ガスの排出量削減が目的。木材チップボイラーを扱う民間企業との契約は、福島県只見町の温泉施設も導入を検討している。
 色麻町と契約を予定しているのは、加美町の建設業者や廃棄物中間処理業者などが7月に設立した「Bエネルギーサービス」(加美町)。かっぱのゆの敷地を間借りしてボイラーを設置、発生させた熱を町に販売する。
 色麻町は、2017年度までに最大で約1億3500万円を支払う内容で調整を進めている。来年1月の稼働を予定している。
 かっぱのゆでは、洗い場の給湯などに重油と灯油合わせて年間三十数万キロリットル使用しているが、近年の原油高騰で燃料費が膨張。04年度の1000万円から前年度は2000万円と倍増した。
 木材チップを使った場合、年間運営費は前年度の10分の1程度の220万円に抑えられる。
 民間企業への委託によって、町単独で運営した場合と比べ、少なくとも10年間で4000万円の経費節減になるという。
 今回の契約はBエネルギー側にとって利益は薄いが、同社は将来の需要増を見据えた先行投資と考えている。浅野新一社長は「いち早く立ち上げて実績をつくれば今後の事業機会が増す」とそろばんをはじく。
 木材チップボイラーによる民間企業からの熱供給は、福島県只見町の温泉施設「季(とき)の郷湯ら里」も検討。「燃料費の高騰で、今は利益を燃やして運営している状態。来年度早々にも実現させたい」(同施設)という 。
 さらに色麻町は、木材チップボイラーの活用で二酸化炭素の年間排出量を約680トン削減できると予測。伊藤拓哉町長は「今後、自治体にも温室効果ガスの削減数値目標の割り当てが来るだろうし、環境対策としても メリットがある」と説明する。将来は、加美町と協議の上、公立加美病院(色麻町)への導入も検討したいとしている。
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