ID　：　4909

公開日　：　2007年 10月　6日

タイトル

日田木材市場 ＮＰＯに山林を寄付 子どもの環境学習 拠点に

新聞名

西日本新聞

元URL.

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/oita/20071004/20071004_001.shtml

元urltop:

写真:

　

九州有数の木材市場として知られる大分県日田市の日田木材市場（足立盛義社長）は３日、創設５０周年を記念して、福岡県朝倉市に保有する山林約６．５ヘクタールを、特定非営利活動法人（ＮＰＯ法人）の九 州沖縄子ども文化芸術協会（柳田茂樹理事長）に寄付した。子どもたちの環境教育や体験学習の拠点として役立ててもらいたい考えだ。
　日田木材市場は１９５８年設立の原木市場。約７００ヘクタールの社有林を持ち、１０年前にも旧前津江村中学校（大分県）に学校演習林として山林を贈っている。足立社長は「林業が厳しい状況に置かれ、山の荒廃が目 立つようになってきた。子どもたちに山を育てる気持ちを知ってほしい」と、寄贈の動機を説明する。
　同協会は九州・沖縄の子ども劇場や美術音楽団体など１３０団体、５１個人で構成。子どもの豊かな成長を目指して、文化芸術の鑑賞や自然体験、地域づくりなどに取り組んでいる。九州各地で下草刈りや山林でのキャ ンプなどもしているが、山林を活動拠点として持つのは初めて。
　日田市内のホテルであった記念式典で、足立社長から目録を受け取った柳田理事長は「子どもたちへの未来の贈り物として、広葉樹を中心とした雑木林を育て、木や生き物と触れ合う環境教育を進めていきたい」とお 礼を述べた。

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