ID　：　4705

公開日　：　2007年 9月12日

タイトル

木質バイオマス推進へ委員会設置

新聞名

山陰中央新報

元URL.

http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=441178006

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島根県隠岐の島町は十一日、石油に替わる新しい製品素材として注目されている木材成分のリグノフェノールを抽出する木質バイオマス事業を進めるため、官民でつくる「木質バイオマス重点ビジョン策定委 員会」を設置した。年度内に全体計画を策定し、二〇〇八年度以降、企業参入を得て国内初の抽出実証プラントを同町内に建設する方針。
　リグノフェノールは、石油で作られているプラスチックや合成繊維などを、石油に替わって作ることが可能な脱石油原料。同町は、地域の豊かな森林資源を活用でき、将来性ある町の新産業になるとみて事業を推進す る。主に松食い虫の被害木や風倒木などの林地残材を利用することで里山保全も進める。
　同委員会は官民十三人で構成。この日、同町のふれあセンターでの初会合で、島根大生物資源科学部の伊藤勝久教授を委員長に決めた。年度内に、リグノフェノール抽出事業とともに、木材から抽出されるセルロース を発電エネルギーに転換する事業を二本柱にして全体計画をまとめる。
　リグノフェノール抽出プラントは、科学技術振興機構から十五億円程度の助成を得て、企業参入によって建設・運営する計画。〇八年度に参入企業を募集する。既に化学関連などの二社が関心を示し、同委員会にオブ ザーバーとして参加した。

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