ID : 4690
公開日 : 2007年 9月11日
タイトル
近大農場で開発のマンゴー 国内初 新品種登録目指す
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新聞名
産経新聞
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元URL.
http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070911/wdi070911006.htm
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写真:
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トロピカルフルーツとして人気があるマンゴーの品種改良を研究している近畿大付属農場(和歌山県湯浅町)が、新品種「愛紅(あいこう)」の開発に成功し、農林水産省に登録出願している。今月中旬には同省
の現地調査が行われる予定で、登録が実現すればマンゴーとしては国内初の新品種になる。マンゴーをめぐっては東国原英夫知事がトップセールスしている宮崎県産の「太陽のタマゴ」が話題だが、同農場では「宮崎産
には負けない期待の星」と話している。
愛紅は、従来のものよりも繊維質がきめ細かくなめらかで、羊羹(ようかん)のような食感。重量は1個600グラム前後で、従来品種の倍程度という。
同農場では、生産過剰でミカンの市場価格が低迷したことなどをきっかけに平成2年、近大の専任講師だった佐々木勝昭・同農場顧問(69)らが新たな果実の研究に着手。国内で最も人気が高いアーウィン種と呼ばれ
るマンゴーに、台湾産の「金煌(きんこう)」などを掛け合わせ、新品種を完成させた。
その後も継続的に栽培し、DNAの分析を実施。従来の品種とはまったく異なるDNAパターンであることが判明し、分析結果を園芸学会で発表、16年9月には農水省に新品種登録を出願した。
マンゴーの新品種登録は初めてで、農水省側もノウハウがなかったため、慎重に審査を続けており、今月13日に農水省の担当者が現地調査に訪れる。ただ、熱帯果樹の研究者らの間では「新品種として認められる可
能性が強い」との見方が強いという。
愛紅の木は24本あり、果実は年間数百個収穫。試食を依頼している大阪方面の市場関係者の評判もよく、出荷の要請もある。宮崎県の研究機関からも問い合わせがあるという。
マンゴーはインドシナ半島などが原産で、フィリピンやタイなど世界各地で栽培されている。日本では害虫を運ぶ恐れがあるため、かつては輸入できなかったが、殺虫技術が進んだことから認められるようになった。
最近ではスーパーでも1個数百円程度で販売され、菓子などさまざまな製品に加工されるなど“マンゴーブーム”を生み出している。
国内でも和歌山県や宮崎県のほか、鹿児島県や沖縄県などで栽培されており、ブームを受けていずれの産地も増産態勢を組んでいる。中でもJA宮崎が「太陽のタマゴ」のブランドで出荷している完熟マンゴーは、小
売価格が1個数千円の高級品にもかかわらず、東国原知事が積極的にPRしたことも手伝って全国的な知名度となっている。
佐々木顧問らは「貯蔵温度など本格的な出荷には研究の余地が残るが、新品種として認められれば、『ひのき舞台』に出ることができる」と話している。
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