ID : 26
公開日 : 2006年 1月11日
タイトル
木の香りこぼれる「ひばまな板」の魅力
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新聞名
商業施設新聞
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元URL.
http://www.shogyo-shisetsu.jp/article/mutter/mutter081.html
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元urltop:
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写真:
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2006年の夜明け、台所に立ち真新しい“まな板”で雑煮に入れるダイコンを切った。トン、トン、トンと切り刻みの音がとても心地よく、木の香りが周りにこぼれるようだ。そのまな板は、岐阜県下呂市萩原町に本
社工場を置き、製材から一貫して様々なジャンルの木材製品、木工製品を生産販売する㈱ナカモクが『ひばまな板』として商品化したものである。
樹種はイエローシーダーというカナダ産のヒノキ。日本では米ひば(べいひば)と呼ばれる針葉樹でヒノキ科に属し、木肌は黄淡色で光沢を帯び仕上がりが美しく、水・湿気に強く腐りにくい。ナカモクの中川 潔社長は「『
ひばまな板』は抗菌性のあるヒノキチオールが多く含まれ、粗製フェノール性物質が腐朽菌作用を備えています。“たかがまな板、されどまな板”。料理をする時に、どうしても1つは台所に必要です。厚みも従来品の半分
と軽く、機能的なとにかくコンパクトサイズ。1年使って新しいものに換えましょう、が私の考えです」と語る。
『ひばまな板』は36cmサイズが700円、40cmサイズが900円と安価のため、複数枚を購入しやすようになっている。つまり、生食用を加工するまな板、加熱して食べる食材のまな板、臭いが強い食材のまな板、と使い分
けができるということで、一般家庭だけではなく、外食店舗の厨房でも購入が増えつつある。中川社長によると、『ひばまな板』の売り方ではホームセンターや食材専門店に並べるだけでは効果がなく、肉屋さんや魚屋さ
んの店舗の片隅に置くと購買意欲がますます高まるらしい。
ところで、現代の日本において木が素材のまな板を使用する家庭は非常に少なく、大半はプラスチックか合成ゴムが現実であろう。業務用においても、プラスチック材料のものが最も多く売られている。まな板が木の素
材の場合、主に桧、イチョウ、朴、桐、ヒバ、ケヤキなど比較的硬い種類の木が採用される。特に中華料理では、大きな包丁で叩き付ける勢いで食材を切ることから、ケヤキのように十分堅い材質が用いられ、それもム
ク木(一枚板)が多いようだ。
抗菌効果抜群!使いやすくて軽い「ひばまな板」
ナカモク製品の木製風呂いすと湯桶
まな板は漢字で「俎板」「俎」と書くが、中国語からの拝借で、魚や肉を積み重ねて料理する台のこと。俎という漢字は偏が「肉」を、旁が「台」を示す字であり、やはり肉を調理する台という意味を持つ。江戸時代までは、
まな板には2本ないし4本の脚がついているのが普通であったといわれる。それは調理台が平らでないため、板を置いただけではぐらついてしまうこと、または座った状態で調理するため、まな板を少し高くした方が作業
しやすかったなどの説がある。
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