ID : 4462
公開日 : 2007年 8月15日
タイトル
タイガの繰り返しを花粉化石で解明 岡山理大教授らシベリア調査
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新聞名
山陽新聞
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元URL.
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2007/08/16/2007081609330786010.html
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写真:
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ロシア・シベリア地方の「タイガ」(亜寒帯針葉樹林)は、森林が広がる1万年間の温暖期、森林が消失した10万年間の氷河期を交互に繰り返してきたことを、三好教夫・岡山理科大教授(花粉学)と志知幸治・森林
総合研究所研究員(植生変遷学)らが15日までに、バイカル湖で採取した花粉化石から突き止めた。 シベリア地方のタイガは全世界の森林面積の約25%を占め、木材の重要な供給源となっている。タイガの環境変化
のサイクルが判明したのは世界初で、地球温暖化に伴い、大規模な植生がどう変わるのかを予測する手掛かりになるという。 研究グループは、3000万年の歴史を持つバイカル湖に、周辺の土砂とともに流れ込むタイ
ガの花粉化石に着目。湖底の地下15メートル部分(過去35万年相当)をボーリング調査した結果、カラマツやトウヒ、モミなど針葉樹の花粉化石が1立方センチメートル当たり1000個以上含まれた層を7つ確認。それら
の間には化石がない層が交互に見つかった。 花粉化石が見つかった層の年代を特定するため、地球上の海水温の寒暖変化をグラフ化した別の研究結果と対比。花粉の層は海水温が現代と同様に比較的高めの時期、
花粉がない層は低い時期とそれぞれ合致し、温暖期と氷河期の周期を割り出した。
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