ID : 4395
公開日 : 2007年 8月 4日
タイトル
フォルテピアノよみがえった!
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20070804/CK2007080402038333.html
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元urltop:
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写真:
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ピアノ製作技術が飛躍的な進歩を遂げた時代より、やや前の一七八〇年ごろ、欧州で作られたフォルテピアノが修復され、所蔵する東近江市五個荘竜田町の日本習字教育財団「観峰館」で展示されている。十九
日は同館で午後二時から「よみがえった音 コンサート~修復されたモーツァルト時代のピアノ」が開かれ、二百二十年以上の時を超え、音色が披露される。
ピアノは同館倉庫に保管されていた。音がまったく出なかったため、京都府木津川市のピアノ調律師松本直樹さん(60)に修理を依頼。響板を直し、弦の大半を張り替えるなど約一カ月に及ぶ修理で音はよみがえった。
松本さんは「正常な状態が分からず直せるか不安だったが、修復できて良かった」と話す。
修理の過程でピアノはパテント表示からアイルランドでウイリアム・サウスウェルによって製作されたものと分かった。
サウスウェルはモーツァルトと同じ一七五六年生まれ。サウスウェルの名前入りのパテント表示は一七八〇年ごろの数年間しかないとされ、現存するピアノでは国内有数の古さという。鍵盤は通常の八十八ではなく六十
で、幅一五六・五センチ、奥行き五五センチ、高さ八二センチの木製。
同館は二年前から館内で音楽会を開いており、今回はピアノの修復を記念したコンサートを企画。当日はピアニストの岡部佐恵子さん(33)=京都市=がモーツァルトの「トルコ行進曲」、ヘンデルの「調子の良い鍛冶
屋」など十曲演奏。作曲家の高橋明美さん(60)=京都市=がピアノが製作された時代の音楽、松本さんがピアノの解説をする。
岡部さんは音合わせで三回、ピアノを演奏。「今のピアノを弾くような演奏では音が出ない。ゆっくりと、軽く弾かないと駄目。音は今まで聞いたことがない音」と戸惑いを見せたが「楽器の良さを知ってもらえるコンサート
にしたい」と意欲を燃やす。
当日は来館者にピアノに触れてもらう企画や一八四〇年代のピアノとの聴き比べもある。入場料は大人千円、高校生以下六百円。問い合わせは、同館=電0748(48)4141=へ。
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