ID : 383
公開日 : 2006年 2月25日
タイトル
創成川のヤナギをくしに再生 余市の職人佐々木さん、NPO寄贈
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060225&j=0025&k=200602257383
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元urltop:
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写真:
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二○○五年一月に工事のため伐採された札幌・創成川沿いのシダレヤナギの木を使い、後志管内余市町のくし職人佐々木博之さん(61)が四十五本のくしを作った。「ヤナギ並木をこよなく愛していた市民の手
元に置いて使ってもらいたい」と札幌の特定非営利活動法人(NPO法人)に寄贈、配布を託している。
札幌中心部の景観に彩りを添えていた約二百本のヤナギ並木は、創成川通アンダーパスの連続化事業に伴い、すべて伐採・移植された。
佐々木さんは伐採後のヤナギの木が木工用などに無料で配られた昨年六月、直径三十センチ、長さ約一・五メートルの幹を入手。ふだん製作している道産材くし(一本千五百-三千円)と同様、乾燥、製材、歯立て、ツ
バキ油に浸して色つやを出す作業を一人で手がけ、一月末に仕上げた。「ヤナギは軟らかいため普通はくしにしないんですが」という。
同管内蘭越町で生まれ、小学生の時に鹿児島県に転居した。サラリーマンを経て薩摩ツゲくし職人として三十年以上の経験を持つ。○二年に妻悦子さん(56)と余市に移住。翌々年の台風18号では近くの果樹や北大
のポプラ並木が次々と倒壊するのを目の当たりにし、心を痛めた。
「暮らしとともにあった木が一瞬で無残な姿になった。創成川のヤナギが消えることを多くの住民が惜しんでいるのをニュースで見て、何とかしたいと思った。『あの木がこのくしになったのよ』と次代に語り継いでくれれ
ば」
寄贈を受けたのは札幌のNPO法人シビックメディア。インターネットの地域情報サイト「ウェブシティさっぽろ」を運営し、創成川通の道路工事事業やヤナギの伐採について紹介してきた。杉山幹夫専務理事は「本格的
なくしだと一目で分かる。佐々木さんの思いを受け止め、三月中にも希望者の募り方や配布態勢を考えたい」と話している。
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