ID : 3280
公開日 : 2007年 3月27日
タイトル
気仙地域産業戦略会議 民間視点で振興策議論
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新聞名
東海新報
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元URL.
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws2392
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元urltop:
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写真:
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気仙地域で将来的に持続可能な地域経済の確立を図ろうと設置された気仙地域産業戦略会議(議長・廣田淳大船渡地方振興局長)の会合が二十七日、大船渡市猪川町の県大船渡地区合同庁舎で開かれた。大
船渡、釜石、宮古の各地方振興局が示した沿岸振興圏ビジョンをもと」に、産業振興に向けた課題や主要目標について議論。意見を求められた出席者は、民間視点かち問題提起や提言を行った。
会議は気仙地域の産業を振興し、雇用の確保と定住の促進を図ることで、将来にわたって持続可能な地域経済の確立を図ろうと昨年十一月に設置。気仙地域の民間団体関係者で構成している。
この日の会合には構成メンバーのうち、(株)神奈川精工常務取締役の小倉秀雄さん、陸前高田市森林組合代表理事組合長の佐々木英一さん、大船渡商工会議所産業振興部次長の田端隆志さん、(有)三陸とれたて市
場ディレクターの八木健一郎さんの四人が出席。振興局や三市町の職員ら約二十人も参加した。
冒頭、廣田議長は「県北・沿岸振興について皆さんの率直な意見を聞きたい」とあいさつ。事務局から十八年度の産業振興の取り組み実績と今後の取り組みについて説明された。
引き続き、大船渡、釜石、宮古の各地方振興局が策定を進めている地域振興ビジョン素案について議論。県は三地域を沿岸広域振興圏とし、圏域の特性を生かした地域づくり指針としてまとめているもので、今年秋の
成案を目指している。
素案では、産業活動や住民生活における現状と課題を示したうえで、圏域の振興施策の方向性を示している。産業振興については▽地域産業の基盤としての農林水産振興▽沿岸の農林水産資源を活用した食産業展
開▽地域経済をリードするものづくり産業集積▽総合産業としての観光展開▽産業を支える社会基盤整備―の五項目で構成している。
各項目では「具体的成果が見込まれるもの」として、平成二十二年度までの主要目標が数値で示されている。このうち、林業では木材素材生産量を十六年の十二万八千立方メートルから、十七万八千立方メートルに増や
すと明記。食料品製造業出荷額は十六年から二十七億円多い八百億円に伸ばすとしている。
水産業では県北圏域を含む沿岸漁業生産額を十五年の百八十七億円から二百八十億円に伸ばすことや、販売額一千万円以上の養殖経営体数を十七年の三百七十七経営体から六百経営体に増やすことなどが盛り込ま
れている。
構成メンバーとの議論では、こうした数値目標に話題が多く向けられた。林業については「気仙では現在八万立方材だが、国産材の時代が来ており、気仙だけで二十万立方メートルに増やすことが可能」といった声があ
り、西日本の一部地域で枯渇状態にあるアカマツの販売展開などにも期待が寄せられた。
一方、水産業に関しては「若い人たちが少ない中で、現状を維持するだけでも大変で、違和感がある」との指摘も。若者が水産業に誇りを持てるような担い手対策や、大学との連携による生産研究の重要性を挙げる発
言もあった。
出席者からはこのほか、遊休農地対策として山菜栽培の提案もあった。「気仙は地元発祥の企業が多い」などとして、今後のものづくり支援への期待を示す意見が寄せられた。
策定を進めている振興局に対しては「計画も大事だが、実施団体をどう生かし、人材育成を進めるかが大事」といった提言も。「振興局の担当職員は二、三年で入れ替わり、その度にリセットされる。地域の振興に向けて
はそういった見直しも必要では」との発言もあった。
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