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ID : 327
公開日 : 2006年 2月18日
タイトル
原村の森づくり専門部会 トロッコの思い出語る
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新聞名
長野日報
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写真:
 
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原村のむらづくり生涯学習推進委員会の「村民の森づくり」専門部会が17日夜、昔、山の仕事をしていた人から話を聞く集いを開いた。村中央公民館には約40人が集まり、ともに同村中新田在住の宮坂里見さん( 85)と伊藤近光さん(73)から、村にトロッコが走っていた林業全盛時代の話を聞いた。 宮坂さんと伊藤さんは八ケ岳山ろくで林業が盛んだったころの暮らしぶりや、山の様子、作業の仕方などを懐かしそうに話した。
 1940年代に木材を搬出していた富士見軌道で保線の仕事をした宮坂さんは、緩んだり、曲がったりしたレールを直す作業を振り返った。トロッコを集木場まで引き上げるためのガソリンカーが、丸太を組んだだけの桟 橋から落ちたときの話は盛り上がり、「30回も落ちた」と言っては参加者を笑わせた。
 御料林での作業を経て、営林署職員として40年以上も山林にかかわってきた伊藤さんは「山林では捨てるものがなかった。ごみがあればそれまでかいて、炭に燃した。そこには種がこぼれて日が当たり、自然にアカマ ツの芽が出たものだ」と話した。山から木を引き出すときの掛け声になっていた半世紀前の木やり歌も披露した。
 部会では、放置され、やぶのようになっている山林に手を入れ、かつての里山のように人も動物も集まる森づくりを目指している。集いもこうした活動の一環で、山川次彦部会長は「昔の人はこんなに林を大事にしてい たんだということを知れば、もう1回林に行ってみようかと思うきっかけになる」と効果を期待していた。
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