管流実施に伴う手配
●管流対象丸太材の石数を把握(はあく)する。
●上記丸太材の石数を基に必要な作業員数を決め、世話人を通じ作業員を雇い入れ、それぞれの持ち場を説明した後配置に付いてもらう。
●炊事係の作業員は、事業主の指示に従い5升炊飯を使って、作業員に見合う飯を炊き、木桶に入れて運べるようにした(図③-2)。ちなみに昼食時に集まった作業員はそれぞれ木桶に入った御飯でお握りを作って、菜っ葉漬と沢庵(たくあん)をおかずに食事とした。
例外として、谷川の鉄砲堰の活用による管流現場のみ現地炊飯とした(図③-2)。
●丸太止め用や、一枚筏(後述・・・図③-1)用に必要な藤ツルの調整を依頼する(藤ツルは、使い慣れると、強くて手軽に使えどんなに複雑に結んでいても、手斧(ちょうな)で断ち切れば簡単に解け、後に何も残らない利点があった)。
●日置川本流での管流に備えて、諸手続きをするとともに川舟を2隻予約する。
▲図③-1 作業員の使用具