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昭和中期ごろまでのスギ・ヒノキ丸太材の生産と搬出方法の記録

-和歌山県西牟婁郡旧日置川町城川流域-

和田 保(わだ たもつ)・堀口深次(ほりぐち しんじ)

国産材が注目を浴びてきており、日本の国としてもすばらしいことである。大量のエネルギーを使い、東南アジア、オセアニア、南米、アフリカから木材を輸入することは相手国の経済的な問題もあり、一概に悪いこととは言えない。
しかし、日本にある木材を利用しないことは、どんなに考えても正当化できない。その意味では本当に喜ばしいことと、木材業を営む私としても思う。

私の祖父の時代には、日本の各地で木材が伐採され、多くの日本家屋に利用されてきた。林業である。今の木材伐採は昔と大幅に変わってきている、機械化されているのである。林業全体のコストダウンが図られてきていて、そのため国産材の競争力にもなっている。
今では、どの地域でも見ることのできなくなった、伐採方法を3人の方の体験から通したものを後世に残したいと思い、web化することとした。主に研究や勉強のためのwebとなるので、130ページ、約200の図を掲載してあるが、どれも利用はフリーとしている。出展元のホームページアドレスなどを記載していただくのはありがたいが、強制ではない。リンクもフリーで、フレームの取り扱いや、どのページでも結構である。

記述していただいた、あるいは取材した三名の方はすでにご高齢であるので、連絡先などは記載していないことをご了解願いたい。ご氏名のみの記載とさせていただく。web上の図はご本人が直接な描かれたものである。
このホームページのテスト版で一部公開していたときに、神奈川県警から問い合わせがあり、ある事件でのロープの結び方が特殊だったが、その形が当サイトの中にあるということで問い合わせがあった。また一般の方からもこのサイトに対するご丁寧な意見も何度かいただいた。文化、産業、林業の歴史やどんな形でもこのサイトがお役に立てばうれしく思う。 2006年4月

ご自身で体験のある方、写真、資料をお持ちの方へ、
失われてゆく伝統技術を後世に残しませんか? お話や資料を貸していただければ、ここに掲載させていただきます。
中川木材産業株式会社 取締役 中川勝弘
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