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筏の組み場 無人尻取り架線

最後に組み場についてふれておこう。
まず流れである。
淵または湾頭など流れの緩やかなことが必 須の条件である。
さらに何乗りもの筏が置ける場所、具体的には10乗りくらいつないでおけるだけの広さを必要とする。

無人尻取り架線
図の架線は副線でなく二線とも本線になり、この釣瓶(つるべ)式架線を本架線という。
ふつう釣瓶式架線では尻取り(土場で整理する作業員)をおくが、この場合は無人尻取り方式である。
この方式は場所を選ばなければ ならない。
第一に材木が落ちるところができるだけ深みであること(高さにょっては浅くてもよいときもあるが、深いほどよい)。
材木はさまざまな落ち方をするので、落ち場所が浅ければ、川底の石、岩に当たり材木に傷がつく。
第二にある程度の流れを必要とすること。
材木が流れなければ、その上に次のものが落ちて傷つく。
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