こんどは鐶組みについて説明しよう。
昭和10年ごろまでは鐶組み、 目牙組みそれぞれが用いられていたが、その後、費用面、能率の面 から次第に鐶組みが主流になり、いつとはなしに筏を組むといえば 鎮組みをさすようになった。
図からも分かるように、組み方は簡単である。
並べた材木の左(右)端の一本に稔の端を置き鐶を打ち込んで固定する。
打ち込み位置は切り口 から約10センチ。
つぎに反対側の端材に鐶を打って稔を固定し、稔を小稔をかけ図のようにしっかりと巻き付け、各材に鐶で打ち込む。
細材では材木一本に対して一個の鐶を目安に、稔が緩んでいれば二本 打つ。
太材は二本ずつ鐶を打つのが基準である。