ふたたび杉、檜の伐出にもどる。
止めをつくらずに落とす手法に薮出し(山落とし)、迫り出しがある。
まず薮出し。
材大が乾くころ、手銀や手斧、鳶口、弁当を持った出材夫が現場に向かう。
弁当を予定の場所すなわち昼どきまで作業するであろう場所に置き、作業を始める。
付近に切り倒してある木を縦になおしながら上まで上っていき、下に向かって迫り落とす。
鼓出しである程度、材木が集まるとつぎに迫り出しに移る。
場所によっては簡単な修羅を二、三枚かけて本修羅まで、または一定の場所まで迫り出す。
迫り出した材木は本修羅に掛けることが多奈留修羅。