昭和初期ごろまでは牛馬は身近にいた。
馬車や牛車は私たちにとってなくてはならない輸送機閑であった。
隔世の感がある。
修羅や木馬などで道路際まで運びだした木 材を、こんどは製材工場や筏の組み場まで搬 送する。
ふつうこれには馬車や牛車を用いた。
荷車のタイヤは今日のようにゴムではなく、 車輪の周囲を鉄輪で巻いていた。
道路は砂利道で、でこぼこだらけ。
雨でも 降れば水たまりができて大変である。
国道に は常工夫(じょうこうふ)がおり毎日、くぼみに 砂利を入れて回った。
村道の場合は利用者が 交代で補修したものである。