読み |
万葉よみ:ちち 現代よみ:犬枇杷(いぬびわ)
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ふりがな |
ちちのみのちちのいのち ははそばのははのいのちおぼろかに こころつくしておもふらむ そのこなれやも・・・
読人しらず(大伴家持) |
意味 |
父、母が心をつくして思っておられるような、そんな子供であるのだろうか、
武勇で、後の世に語りつがれるようにならなければ。 |
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万葉集にはこの1首しか詠まれていない。
歌は長歌の一部で、ちちの実は同音の「父」にかかる枕詞。 |
樹木解説 |
「ちち」は、枝や葉柄を折ると白い乳汁を出すことからの名。今でもチチ、アンマーチーチーなどの名で呼ぶ地方もある。枇杷形の実は甘く、食べられる。 |
関連 |
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出展 |
巻19-4164 |