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熟瓜が熟柿を笑う
うみうりが じゅくしを わらう
熟した瓜が落ちてつぶれたのを隣りの青柿が「いたわしいことだ」と弔い、同情すること。
青柿もいつか、同じ運命にあることを忘れていることから、はなはだしい差異のない者が、少しばかりの優劣をもとに、あれこれ言うことのたとえ。同じような境遇にある人が、自分よりも少し上の立場にいる人を妬んで批判することを表します。自分自身が同じような境遇にあることを忘れて、他人を批判することを戒めるために使われます。例えば、「彼は、自分よりも少し上の立場にいる人を批判することが多く、熟瓜が熟柿を笑うようだ」というように使われます。
類のことわざとして目糞が鼻糞を笑う。
昨日は人の上、今日は我が上。
人の事は我が事。
五十歩にして百歩をわらう。
猿の尻笑い。
等がある。