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風樹の歎
ふうじゅの うた
子供が親に孝行したいと思ったとき、すでに親は死んでいて孝養を尽くすことができないという嘆き。この諺は、風邪に吹かれて揺れ動く樹木のことを「風樹」と呼び、風が吹きやまなければ揺れ動いてしまう樹木のように、どうすることもできないことから、親孝行をしたいと思っても、その頃には親はいなくて孝行できないという嘆きを表現しています。例えば、「風樹の嘆は何人といえども免れ難からん、就中われに於て最も多し」というように使われることがあります。風木の嘆。
風樹=風に揺れ動く樹木の意から転じて、死んだ親を思うことをいう。
類語として、孝行のしたい時分に親はなし/石に布団は着せられず
Feeling sorry after it's too late 「後になってから悔やむこと」や「後悔することが遅すぎる時点での気持ち」