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鳩に三枝の礼あり、烏に反哺の孝あり
はとに さんしのれいあり、からすに はんぽの こうあり
子鳩は、親鳩よりも三枝下に止まる礼儀を知っており、烏は、ひなのとき、親から養われた恩に報いるために、成長の後、親烏の口に餌を含ませる孝の道を心得ているという。
このように礼を知り、孝を行なうのであるから、まして、人間はそれらの徳をよくふみ行なうべきである、という意である。
利用例
・彼女は小さな手助けにも感謝の言葉を忘れず、まさに「鳩に三枝の礼あり、烏に反哺の孝あり」の心を持っている。
類語として、鳩の子は親鳥より枝を下って礼儀を述べ烏の親の養いをはごこみ返すもみな孝行。