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熱しても悪木の陰に憩わず
ねっ しても あくぼくの かげに いこわず
悪い木の陰で休息すればその身が汚れる。
盗泉という悪い名の水を誤って飲んで
も心が汚れる。
高潔な者、そうなりたい人は、そういうところに接近しないように身を
保持していることをいう。
盗泉は山東省泗水県にある泉の名で、孔子はこの名を憎
んで、その土地に泊らず、また水も飲まなかったという。
利用例
・試練に直面したときこそ、熱しても悪木の陰に憩わず、逆境を乗り越えるために前向きに努力することが重要です。
・仕事が厳しくても、熱しても悪木の陰に憩わず、根気よく取り組む姿勢が大切です。
類語として、悪木に蔭せず
。渇しても盗泉の水を飲まず。悪木の陰に憩わず。孔子は盗泉の流を飲まず、曽
子は勝母の閭に入らず。