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鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎず
しょうりょう しんりんに すくうも いっしに すぎず
鷦鷯(みそさざい)が大きな林の中で巣をつくるのに必要なのはたったひとつの枝だけであるという意から、人はみな足るを知り、分に安んずべきだ、とのたとえ。
利用例として
・「この試験に落ちたとしても、鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎずのように、自分の分に安んじて、次に向けて頑張りたい。」
類語として、食前方丈一飽に過ぎず。
千畳敷に寝ても一畳。
人はみな自身の才能や身分に応じて現状に満足すべきであるということ。
【鷦鷯】=ミソサザイ科の小形の鳥で日本産の鳥では最小で、全長六〜七センチメートル。
尾は短い。
羽は焦茶色で暗黒色の細横紋がある地味な鳥。
雄は美しい声でさえずる。