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松柏の霜の後に顕れ忠臣は世の危きに知らる
しょうはくの しもの のちに あらわれ ちゅうしんは よの あやうきに しらる
常緑樹の松や柏が冬になっても緑の色を変えることがないことから、逆境にあっても、いかなる困苦にも屈しない、堅固な節操をいう。
また艱難にあってはじめて、節操のある人か否か、人の真価がわかること。
また、平和な世には君子も常人と違わないが、事変にあうと真価があらわれることのたとえ。この諺は、困難な状況でも、自分の信念を曲げずに、生き抜くことが大切であるということを表しています。
利用例として
・「この試験に落ちたとしても、松柏の霜の後に顕れ忠臣は世の危きに知らるのように、自分の信念を貫き通して、次に向けて頑張りたい。」
類語として、松柏の操、厳冬の松柏。
松柏の志。
厳冬からざれば以て松柏を知る無し。
事むずかしさからざれば以て君子を知るなし。
松柏は霜の後に顕われ忠臣は世の危うきに知らる。
世乱れて忠臣を知る。