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門松は冥途の旅の一里塚
かどまつは めいどの たびの いちりづか
正月の門松は、本来めでたいものとされているが、それを立てるごとに一つ年をとっていくので、死に近づく一里塚と考えれば、めでたくもない。
一休の狂歌。
「冥途」は「冥土」とも書き、あの世のこと。
「一里塚」は、昔、街道に1里(約3.9キロ)ごとに設け、里程の目安にしたもの。
なお、このことばは一休禅師作という説があり、このあとに「めでたくもありめでたくもなし」と続けても言われる。
例文として
・門松は冥途の旅の一里塚。めでたくもあり、めでたくもなし。
・門松は冥途の旅の一里塚。新年の喜びと共に死という現実を感じさせる存在だ。
・門松は冥途の旅の一里塚。年をとるごとに死への道を歩んでいることを思い出させる。