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海棠の眠り未だ足らず
かいどう の ねむ り いま だ た らず
美人がお起きたてのときに、まだ眠りから覚めきらずにうつろな感じでいる、なまめかしい姿の形容。
「海棠」は春、薄紅色の花をつける花木でその美しい花は、美人にたとえられる。
中国唐の玄宗皇帝が、楊貴妃が酔って寝たあと、まだ眠そうな顔で現れたのを見て言ったことばから。
例文として
「彼女は、昨夜の宴会で酔っ払って、海棠の眠り未だ足らずの状態で現れた」
「彼女の美しさに、海棠の眠り未だ足らずという言葉がぴったりだ」
類語として、楊貴妃伝