樹木 | 季節 | 季語 | 歌 | 作者 |
うめ | 春 | 紅梅 | 紅梅や 見ぬ恋つくる 玉すだれ | 芭蕉 |
紅梅に ほしておくなり 洗ひ猫 | 一茶 | |||
紅梅に ふはとかかりぬ 昼の月中 | 中 勘助 | |||
梅 | 老梅の 穢き迄に 花多し | 高浜虚子 | ||
夕月や 納屋も厩も 梅の影 | 内藤鳴雪 | |||
春もやや けしきととのふ 月と梅 | 芭蕉 | |||
灯を置かで 人あるさまや 梅が宿 | 与謝蕪村 | |||
梅一輪 一輪ほどの 暖かさ | 服部嵐雪 | |||
夏 | 青梅 | 青梅の 臀うつくしく そろひけり | 室生犀星 | |
青梅に 手をかけて寝る 蛙かな | 一茶 | |||
冬 | 寒梅 | 細枝に 鳥のあやふし 寒紅梅 | 上川井梨葉 | |
寒梅や 痛きばかりに 月冴えて | 日野草城 | |||
早梅 | 冬の梅 きのふやちりぬ 石の上 | 与謝蕪村 | ||
冬の梅 あたり払って 咲きにけり | 一茶 | |||
梅つばき 早咲きほめむ 保美の里 | 芭蕉 | |||
蝋梅 | 蝋梅や 雪うち透す 枝のたけ | 芥川龍之介 | ||
蝋梅の つやを映しぬ 薄氷 | 増田龍雨 |