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風樹之歎
ふうじゅのたん
父母がすでにこの世になく、孝行を尽くすことができない嘆き。
・「風樹」は風にゆれる木。木が静かになりたいと思っても、風が止まらな
ければどうにもならないように、思うようにならないことをいう。ここでは
親孝行したいときにはすでに親は亡くなっていて、どうにもならないこと。
「歎」は「嘆」とも書く。
●出典は、『韓詩外伝(かんしがいでん)』
●表現としては、「風樹の歎をかこつ」、「風樹の歎に打ち沈む」など。
●同じ意味の言葉としては、風樹之悲(ふうじゅのかなしみ)
・風樹之感(ふうじゅのか)ん
・風木之悲(ふうぼくのかなしみ)
・風木之歎(ふうぼくのた
ん)などがある。