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二桃三士
にとうさんし
はかりごとによって人を殺すこと。
・「二桃(にとう)三士(さんし)を殺す」の略。また、「士」は「子」とも書く。<故事>昔、中国斉(せい)の宰相晏嬰(あんえい)が、将来斉の国の憂いとなるであろう三勇者、公孫接(こうそんしょう)
・田開彊(でんかいきょう)
・古冶
子(こやし)を互いに争わせることをねらい、「三人のうち功の大きいもの二人に与える」と、二つの桃を斉王から贈らせた。公孫接
・田開彊の二人が自分の功を誇って真っ先にその桃を手に入れたが、実は古冶子の功が一番大きいことを知り、二人とも恥じて自害した。古冶子も、自分だけ生きているのは義に反すると後を追ったため、晏嬰の思惑通りになったという故事から。
●出典は、『晏子春秋(あんししゅんじゅう』諫かん
・下