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大椿之寿
だいちんのじゅ
長寿のたとえ。
・「大椿」は伝説上の大木。八千年を春とし、八千年を秋として、人間の三万二千年がそれの一年にあたるという。転じて、人の長寿を祝う言葉。
●出典は、『荘子(そうじ)』逍遥遊(しょうようゆう)「上古に大椿なる者有り。八千年を以もって春と為なし、八千年を以て秋と為す」
●表現としては、「大椿の寿を祝う」、「大椿の寿を保つ」など。
●用例としては、大椿の寿も、朝菌の夭ようも、長さに変りはないのじゃ。<中島敦
・悟浄出世>
●同じ意味の言葉としては、南山之寿(なんざんのじゅ)などがある。