バラ科ナナカマド属。学名:Sorbus aucuparia 落葉高木。北海道、本州、四国、九州の山地~亜高山帯、朝鮮半島や南千島、サハリンにも分布する。日本ではナナカマドや地方によってはライデンボクと呼ぶとものと同じ仲間。 赤く染まる紅葉や果実が美しいので、街路樹や庭木としてよく植えられている。高さ7~10m程度になる。高いものでは20mになるものもある。
葉は長さ12~25 cmの奇数羽状複葉で、小さい葉が相対についている。小葉は先はとがり、ギザギザがついています。
樹皮は帯灰暗褐色から、のちに灰色。大きな皮目と横すじがありサクラに少し似ている。
夏には白い花を咲かせる。葉は枝先に集まって着き、奇数羽状複葉。秋には小さな赤い実が房になってつき、真っ赤な紅葉になる。実は鳥類の食用となる。 北欧などでは魔よけにもなっている。神話では増水した河を渡るとき、このナナカマドに助けられたとされています。スコットランドでは船具の一部に利用し水南除けのお守りにしていた。
木材としては散孔材で重硬。
用途は、彫刻材、ろくろ細工の材料、これは食器や器具の持ち手などになります。ナイフなどの金物の刃に合わせたオーダーメイドの柄を作成しているところもあります。ジャムや果実酒にも利用できる。