ザンビア共和国

ムクワの木

。 20クワチャ(Kwacha) 紙幣です。ザンビアの７種類の紙幣の多くに木がデザインされています。すべて異なる木です。この20Kwacha紙幣にはムクワの木が描かれていす。この木は日本ではムニンガという名前で業界では有名な木です。
ちなみに他の紙幣では、2Kwachaはチーク、5Kwachaはモパネ、10Kwachaはシュガーパーム、50Kwachaはソーセージの木あるいはシカモア、100Kwachaはヤシノキ、100Kwachaはバオバブ、500Kwachaはバオバブ、1000Kwachaはジャカランダ、 5000KwachaはSnot apple、10000Kwachaはエジプトイチジクなどです。大きさ　145mm X 70mm

木に関係する面・表面

裏面

ムクワの解説

学名: Pterocarpus angolensis。現地ではムクワ(Mukwa)と呼ばれ、アフリカチーク(African teak)、bloodwoodなどとも呼ばれています。日本ではムニンガと呼ばれています。オープンフォレスト(疎林)に生育する小型ないし中型の樹木で、幹の形は一様ではありません。

豆果は扁平な円形で剛毛に覆われ、周囲を波打った翼がついています。この翼のおかげで風の力を借りてより遠くへ移動できるようになります。

木材は色調は金褐色から濃褐色まで変化に富み、ときに赤色を帯び、不規則な濃色の条を持つこともあります。美しい材面が白色のしみで汚されることもあります。肌目は中庸で、木理は丸太の形によって通直なものから不規則なものまであります。

普通の材は手用および機械工具で加工容易ですが、杢目材は少し加工がやりにくく、また木理の見えるものは鉋削りや製型にはやや逆目を生じる傾向がありますが仕上りは良好です。加工度はほぼホンジュラス・マホガニーと同等です。工具の刃物の消耗は他の樹種より早いです。

強さは比重によって異なりますが、一般に衝撃に対する抵抗力は非常に低く、剛性も特に低い値を示します。製材は容易で、加工は良好で、仕上がり面も良いです。耐朽性と白蟻に対する抵抗性は非常に高いです。

総じて、優れた加工性を持つ美しい木材となります。高級指物および単板や製材の形で、店内造作、窓敷居および装飾用キャビネットおよび羽目張りなどに使用されています。また、良い旋盤用材で電灯スタンド、電気器具および類似の品物を製造するのに適しています。家屋用の装飾的な床板用材として、特に床下暖房設備を備えるような家屋に適しています。

Shona語の"mubvaropa"は「血に染まった」という意味です。その特有の赤い樹液から「bloodwood」と呼ばれます。この樹液は皮膚病や鎮咳などに利用されます。