50 Dirhams紙幣裏面にはオーザウド滝、アルガンの木、果物、ハヤブサなどが描かれています。アルガンノキは羊が登る木で有名になりました。
2012年発行 大きさは137mm X 70mm
アルガンの木はアフリカのモロッコなどに希少な常緑中高木として自生し、環境に合わせた進化を遂げています。樹高は8-10mで、乾燥地での生育に耐性を持ちます。アルガンオイルは食用や化粧品として広く利用されています。
アルガンの木は高温や乾燥など過酷な環境に耐性を持ち、樹高は8-10mに達し、時には21mまで成長します。干ばつが続く場合には葉を落として休眠状態となり、数年間は耐えられるようになっています。アルガンオイルは食用としてクスクスやサラダなどに用いられるほか、化粧品や皮膚の薬としても利用されています。
過去半世紀に渡り、アルガンの森は気候の変化による砂漠化、燃料や薪としての乱伐、畑の開墾などによって減少していました。しかし、1997年に国際機関であるユネスコより保護林、国際生物圏保護区の指定を受け、アルガンの森は保護されることとなりました。これらの取り組みにより、アルガンの木の持続可能な生産と保全が進められ、この貴重な樹木の生存とその恵みを守るための努力がなされています。