棗椰子 英名:date palm 学名:Phoenix dactylifera 植物学者の牧野先生は次のように述べている。おそらくメソポタミア地方原産で、雌雄異株の常緑高木。幹は直立、高さ30mに達す。葉は羽状複葉、長さ4~7m。小葉は硬く、長さ20~40cm。雄花序は直立、長さ100~150cm、分枝し多数の淡黄色の花をつける。雌花序は長さ約120cmに達して、時には垂れ下り、10~30分枝する。
アフリカを中心に乾燥熱帯域で栽培される。果実は直径2cmほどの卵形。甘く糖分に富み、乾果は干し柿に似て、アラブ地域の砂漠の遊牧民の貴重な携行食品となる。果物というより主食的に利用される。ジャム、ゼリーとしても用いられる。幹は用材、葉は屋根葺きや繊維に、樹液からは酒がつくられる。聖書にもよく出てくるヤシである
詩篇 92章12節 正しい者は、なつめやしの木のように栄え、レバノンの杉のように育ちます。
イザヤ書19章15節 それで、頭も尾も、なつめやしの葉も葦も、エジプト人のために、なすべきわざがない。
雅歌7章 7節 あなたの背たけはなつめやしの木のよう、あなたの乳房はぶどうのふさのようだ。
雅歌7章 8節 私は言った。「なつめやしの木に登り、その枝をつかみたい。 あなたの乳房はぶどうのふさのように、あなたの息はりんごのかおりのようであれ。