1949 ~ 1969 年発行の1ペソ紙幣の裏面です。 ルソン島マロロス市(Malolos City)にあるバラソアイン教会(Barasoain Churchが描かれています。
この建物はブラカン州マロロス市にあり、フィリピンの独立運動の歴史に深く関わった教会です。
スペイン植民地時代に建てられたバロック様式の建築物で、1888年に完成。1898年のフィリピン独立宣言が行われた場所として有名です。1898年の1月23日、フィリピンの独立宣言がバラソアイン教会で行われ、フィリピンの初代大統領であるエミリオ・アギナルドが宣誓を行いました。その後、フィリピンはスペインからの独立を目指す戦いに入りました。現在でもフィリピンの歴史的な場所として多くの観光客や歴史愛好家によって訪れられています。発行 1949年 大きさ 160mm X 66mm
実際の教会の位置ではこのような太い樹木はみあたりません。おそらくイメージとして合成されたものでしょう。
樹皮や葉から推量するとフィリピンの国木であるナーラ(Narra Tree 学名:Pterocarpus Indicus)と思います。マメ科シタン属の広葉樹です。
木材は一言でいえば高級材です。日本ではインド紫檀、最近ではパドック(Padauk)と呼ばれています。三味線の胴や家具、器具、装飾材、楽器などに使われるが、建築の銘木として床柱、床廻り材などに使用されます。製材時には人によりアレルギー反応もあり、呼吸困難になる場合もあるので注意が必要。フィリピン以外でもシンガポール、タイ、フィリピン、ミャンマー、マレーシア、パプアニューギニア、インドネシアに生育します。