軍票とは、「軍用手票」の略称で、戦時中、占領地区において軍費を賄うために政府が発行したお札の一種です。
太平洋戦争時には実に50種類以上の軍票が発行されました。紙幣の下部に大日本帝国政府と書かれています。
右側に当時英領ビルマ時代の寺院が描かれています。ショウンストーン・パゴダ(Shwedagon Pagoda)とも言われていますが、形が異なります。どうやらパゴダのイメージとして作り上げたものと思われます。また左には木と実が描かれていますが、特長ある葉はパパイアのものです。しかし実は丸くパパイアには見えません。これも南洋の果物と木というイメージで作りあげられたものと思います。この2つの紙幣デザインは日本の軍票によく利用されています。
1942~1945年に発行されたと思われます。 大きさ 138mm X 66mm
木に関係する面・表面
裏面
パパイア解説
蕃瓜樹、万寿果、英名:Papaya、学名:Carica papaya パパイア科パパイア属の常緑小高木。実(果実)も同様にパパイアと呼びます。
高さ5~10m。葉は掌状に深く5~7裂しています。写真でその特徴がすぐにわかると思います。
中央および南アメリカが原産地となっていますが、世界の熱帯、亜熱帯で栽培され、日本でも沖縄、鹿児島県地方で栽植されています。果肉は、熟すと黄~橙黄色になるものと、淡紅色になるものとがあり、柔軟多汁です。酸味の少ない果物にしては特有の香りがあり、味は意外に複雑です。
種子は駆虫剤となります。また乳液にはタンパク質分解酵素(消化酵素)パパインが含まれ、ビールの清澄剤や肉類の軟化剤に利用されます。
用途としては、果汁入り飲料、冷菓、フルーツヨーグルト、菓子、健康茶、ペットフード、洗顔料、軟膏剤、その他としてさまざまな薬や治療に利用されています。
パパイア切手
Anguilla アンギラ
モンセラト島 Montserrat
ラオス人民民主共和国
パパイア写真
サイパン植物園 2008年11月16日
サイパン植物園 2008年11月16日