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樹のデザイン

ラオス人民民主共和国 5kips

象によるチーク材の搬出作業

1979年に発行された 5kips紙幣です。ラーンサーン王朝(英語:Lanexang Kingdom)は、メコン川中流域に14世紀から18世紀にかけて存在した王朝です。、現在のラオス領をほぼ覆う領域を支配していました。ラーンサーンのラーオ語の意味は「百万頭の象」という意味です。この意味のようにかつてラオスの森にはたくさんの象がいたことが分かります。現在では密猟などのため頭数が大幅に減ってしまいましたが、木材の運搬に使われるなど、昔から象と人との関係は切り離せないものでした。
さて木材の樹種を考えると、ラオスでの蓄積量から考えて、チーク、ラオスヒノキ、フタバガキ科の木などが考えられますが、デザインから見ると比較的細い丸太が多く、紙幣が発行された時代も考えるならばチークに間違いないと思います。  

伐採した原木は一般的には川の周辺にあるキャンプ地・土場に運ばれて、そこから川に落とし、川で筏を組み、下流に移動させます。途中、あるいは河口や海で船に積みかえられて輸出先に運びます。象には伐採してからキャンプまでの運搬に世話になることになります。これは道路を作らなくてよいので、コスト的にメリツトがあります。 大きさ 106mm X 52mm

木に関係する面・裏面
表面

チーク解説

チークは現在シソ科チーク属に分類されています。学名:Tectona grandis 大きな葉が特徴の落葉高木です。南アジアから東南アジアの分布していて植林もされています。マホガニー、ウォルナットなどと世界三大銘木と言われたり、木材の王とも言われていました。構造材、内装、屋外用と木材としては珍しく用途が多い特別な木です。材質としては弾力があるので曲げに強い。乾燥したものは狂いが少なく、虫にも強い。木目はローズウッドのような華やかさはないが、飽きのこない、しっかりとした主張がある。第一級の家具材で、また建築装飾材・造作材、船舶(甲板材として最良、その他各部)、車両、土木、枕木、器具、彫刻、薪炭など用途が多い。日本に 輸入されるものの多くはスライスドベニヤとして天然木化粧合板その他に使われる。ウッドデッキでは50年経過した事例もあります。

切手

チークの切手
タイ チークの大木で世界最大とされている。右はチーク独特のの大きな葉 1974.7.5
チークの切手
トーゴ共和国  チークの森と伐採丸太

写真

チーク葉
ベトナム ハノイ植物園2016年1月5日
チーク原生林
インドネシア ジャワ チーク原生林 2005年9月21日
チーク土場
インドネシア ジャワ チーク土場 2005年9月21日

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