企業・家族で森林守る
・日本経済新聞 2008/11/18
岐阜県は2007年度より「企業との協働による森林づくり」を進めている。これは、企業が森林の利用を希望している場合、管理の行き届いていない県内の市町村有林を斡旋し、「林業体験などを通じ社員に環境について考えてもらおう」という取り組み。企業、県、市町村の3者で話し合い、活動期間などの協定を締結。現地では地元に設けられた実行委員会が活動計画などを立て、企業が資金を提供し、整備へと取り掛かる。本格的な間伐などはプロである森林組合に委託。企業の社員や家族は植林や間伐の体験を行い、都市と山村との交流も深める。岐阜県中津川にある人工林「JTの森中津川」は、この取り組みを始めてすでに4ヶ所目の山林となる。県林政課技術主査の垂水さんは「3年以内に15箇所に増やしたい」と語る。