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新聞からの木の豆情報

都心部の中学生里山整備

・読売新聞 2008/10/31
総合学習の授業で里山の整備に取り組んでいる学校がある。神戸市西部の市立多聞東中学校である。自然との触れ合いを体験させるのが狙いで、里山整備は、昨年の1年生の授業で始めた。授業は、隣接するゴルフ場と学校に挟まれた斜面約6000㎡で行われている。当初は古タイヤなどがころがり、悪臭が漂い木々をかき分けて進むことが出来なかったり、草木がうっそうとした雑木林だった。生徒達は、ゴミ拾いや間伐をし、光を差し込んだ場所に果樹を植えるなど、里山の整備活動を行ってきた。誰も近づかなかった、この場所を生徒達は今、「ハッピー・マウンテン(幸せの山)」と呼ぶようになった。生徒達の心境にも変化があった。「雨が降ればドロドロになるし、暑いし、虫も多い。最初は嫌で仕方がなかった。」と生徒は話していたが、今では「10年後、ここで同窓会をして、果物やシイタケを食べよう」という夢が膨らんでいる。信州大教育学部の平野吉直教授(野外教育)は「今の子供たちは、自然の中で我慢や工夫、他人との協力を学ぶ経験が少ない。学校や地域が自然に触れる機会を与えて与えてあげなければならない時代になっている。」と指摘する。

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