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新聞からの木の豆情報

「豆柿」と「禅寺丸」ふたつの柿

・毎日新聞 2008/10/27
日本を代表する果物・柿の中で、最も小さな柿と最も栽培歴史が古い品種の柿がある。まず、最も小さな柿は、「豆柿」であり、樹高約10m、幹の太さ約30cm、静岡県伊東市赤沢の地元では「ヤマガキ」と呼ばれている。また、地方によっては、ブドウ柿、信濃柿とも呼ばれる。大きさは、親指のつめほどに小さい、形・姿は富有柿のようである。大根と漬け込むといいタクアンになる。正月ごろに熟し、小鳥やリスが群がる。最も栽培歴史が古い品種の柿は、柿の名前はないが、文面から鎌倉時代に現在の川崎市柿生地区で見つかった品種「禅寺丸」らしい。枝付きの柿として知られ、地元には、は200本以上の木が残っているという。保存会会長の森氏を訪ねると樹齢200 年以上の古木が7本あった。幹の太さは両手を回したぐらいで、高さは12~13mある。地元では、枝柿と呼ばれていた。最近は、甘柿栽培の主流品種「富有」や「次郎」で、ここ10年で600本の禅寺丸が消えたという。枝によっては、渋柿になる性質もあるが、完熟した禅寺丸は「こんなに甘い柿があるかと感心するほど」と森氏は話す。皮をむくと禅寺丸の特徴であるごま塩のような点々がふいて甘いという。

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