芦屋の林寄付
・朝日新聞 2008/10/22
兵庫県芦屋市の高級住宅地で知られる六麓荘町などの私有地約6300㎡を同市岩園町の農業、極楽地太一さん(55歳)が市に寄付した。現在の六麓荘町などの土地は極楽寺さんの先祖が代々所有してきたもの。極楽地さんの父、勝彦さんも「緑を将来に残さなければならない。」とバブル期に土地を求める開発業者を拒み続けた。今年1月に勝彦さんが他界し、長男の太一さんが土地を相続し、亡父の遺志を受け継ぐことを決意した。現在の相続税制では、代々の土地を所有しながら、緑を守ることは難しいため、市への寄付を決めたという。土地の相続税評価額は、7~8億という。寄付した私有地は、六麓荘町の山林約3200㎡と同市岩園町の竹林など約3100㎡。このうち4900㎡は市の「保護樹林」の指定を受けており、市民にも以前から開放されていた。