ペレットストーブ
・毎日新聞 2008/10/20
焚き火の風情は名伏し難い。揺らめく炎は、人をその周りに集め、落ち着かせる。近頃静かに広まっているのは「ペレットストーブ」である。手軽に火のある暮らしができる。燃料は木質ペレット。昨年秋に結成された業界団体「日本木質ペレット協会」は「木質ペレットは環境に優しく、全国で製造量が急増している。灯油に対する価格競争力は強まるはず」としている。木質ペレットは間伐材やおがくずなどを圧縮し、小さな円筒状に形成したもの。燃やして出る二酸化炭素は、気が成長過程に光合成で吸収した量と同じため、化石燃料の
ように大気中の二酸化炭素を増やさない。灯油1リットルと同等のエネルギーを得るには約2キロ必要。現在主流のペレットストーブは、給排気双方をファンで行う密閉式強制給排気型(FF式)、壁を貫通して外へ出る排気筒からは、まきストーブほどではないが煙と、木が燃えるにおいが出る。集合住宅では周囲の了解がないと設置は難しい。