公園、木製品で森林セラピー
・読売新聞 2008/9/6
森林セラピーは2泊3日の日程で丸1日森林の中でのんびりれ過ごすことを理想とするが、森林総合研究所の環境計画研究室長の香川氏によると、森林に行かなくても近くの公園でも効果があり、「緑豊か近くのお気に入りの公園をみつけて」と話す。森林総合研究所の樹木抽出成分研究室長の大平氏は、「樹木の多い場所を探せば、都会の公園でもフィトンチッドの効果は十分得られる」と指摘する。また、生活の中で木製品を上手に使うのもひとつの手である。九州大学、綿貫教授によると、4年前熊本県小国町で特産の小国杉を用いて、中学校の1年生3クラスで、それぞれ新品の杉材、新品の合板材、古い合板材の机とイスを4ヶ月間使用した結果、新杉材を使った1組では、免疫機能の指標となる唾液中の免疫グロプリンAの量が3ヶ月後に、他の2クラスに比べ約3割高まった。また、インフルエンザも新杉材のクラスは4人、他の2クラスは30人、61人に比べ群を抜いて少なく、ここでも効果が確認された。木製品と触れ合うことで免疫力を高めることができるかもしれないと話す。